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だらだら、のらのら、ノホホホ~ン。ほっこり、まったり、グッタリ~。寺社仏閣巡り、読書、懸賞、そして人形コレクションをこよなく愛する、ヒヨコ船長の世の為、人の為には全くならない日常の記録です。


by hiyokosencho
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福井、富山、岐阜旅行 その3福井編

第二日目

永平寺の巻

一乗谷の見学に、すっかり得心したヒヨコ船長一家、
お次は曹洞宗大本山永平寺に向かってGO、GO、GO~!!!

実は、この永平寺こそ、今回の旅行のメイン!!

仏教マニアヒヨコ船長、
永平寺初見参。
あ~、ドキドキする~!!!

永平寺は、1244年、
道元禅師が、開いた座禅修行の道場。
今でも沢山の修行僧(雲水)を抱えておる。

悟りというものは、
行を終えた後、開かれるものではなく、
行と一体のモノじゃと考えられた道元禅師。

そんな道元禅師の開いた道場に相応しく、
永平寺の修行は、朝課(朝の読経)や座禅だけでは無い。
一日を通して、生活の全てが修行になっておるのじゃ。

例えば、
水一滴さえ無駄にせんように、
手桶一杯の水で、顔、頭、耳の裏まで清める洗顔が修行ならば、
食事を食べるのも作るのも修行。
作務(掃除等)が修行であれば、入浴も修行。

厳し~のぅ~!!
24時間、気を抜く暇無し~!!

おまけに、僧堂(修行僧の根本道場)、東司(お手洗い)、浴室は、三黙道場と言って、
私語一切禁止じゃし~。

ヒヨコ船長に、雲水は無理じゃ~!(って、何の期待もされていない事はわかりながら・・・・・・)

しかも、この曹洞宗、
座禅は、壁に向かってするのじゃよ~!!
何たる精神力の強さなんじゃろぅ。
感動~。

ただでさえも、
禅宗のお寺というのは、
栄西禅師の開かれた建仁寺もそうであるように、
美しい庭園も無けりゃあ、
慈愛に満ちた仏像も少ない。

心の安らぎを外物に求められん状態で、
俗の事は勿論、仏さえ念頭に置かず、
ひたすらに打座。

よっぽどハートが強くなくては無理じゃよ、
(一切の思慮分別をを超越すると言う)只管打座~!!

中学の時は、
教科書に書かれておるまま、
「曹洞宗」「道元」「正法眼蔵」「只管打座」
な~んて、丸暗記しておったのじゃが、
実際に、只管打座の実践と精神に触れると、
言葉さえ失う衝撃じゃ~!!

また、話には聞いておったが、
作務も、並々ならん仕事っぷりじゃ。
回廊掃除の丹念な出来上がりには、目を見張るじゃな。
ツルツルピカピカで、歩いていても足裏の気持ちエエ事~。
ヒヨコ船長一家のフローリングとは、エライ差じゃ~。

はぁぁ~、
ホンマにスゴイぢょ、禅スピリッツ!

しかも、まだもっと
「スゴイッ!!」
と、思わせるのが、
古来の禅門は、これ以上の行じゃったという事実~。

古来はのぅ、
昼を過ぎると食事を摂らん事になっておったらしいじゃ。

ヒヨコ船長、
前世、現世、来世を通じて、
禅門だけには入れんわい。

だって、空腹になると、
暴れそうになるんじゃもん~(本来、こういう奴程、行が必要な筈・・・・・・)。
by hiyokosencho | 2006-11-24 01:19 | 旅行