だらだら、のらのら、ノホホホ~ン。ほっこり、まったり、グッタリ~。寺社仏閣巡り、読書、懸賞、そして人形コレクションをこよなく愛する、ヒヨコ船長の世の為、人の為には全くならない日常の記録です。


by hiyokosencho
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今回の文楽鑑賞は切なかった・・・・・・

数日前の話になるのじゃが、
ヒヨコ船長は、夫、隠遁ライダーと、文楽鑑賞を楽しんできたじゃ。

まず23日に、第一部の「近江源氏先陣館」「艶容女舞衣」「面売り」。
そして、一日空けた25日に、第二部の「源平布引滝」「曾根崎心中」。

もう、「近江源氏先陣館」では号泣~。
「面売り」も、ヒヨコ船長一家に、「ズンベラ」ブームを巻き起こし(登場人物が「ズンベラ、ズンベラ♪」と、歌いながら踊るんじゃ)、
「曾根崎心中」でも、住大夫氏の浄瑠璃に大感動~。
ただでさえ、この作品は、近松門左衛門の文が泣かせよるっちゅうに、
住大夫氏が語れば無敵じゃわい。

ちなみに、
「曾根崎心中」は、歌舞伎とは違い、劇中に、何と、人魂が登場~。
その人魂は、怪しく美しい仕上がりになっており、
鳥かごの中に入れて飼いたい位じゃ~(オイオイ、よりによって何を飼う気やねん?)。
これが妙に気に入ったヒヨコ船長、
自宅でも、
「のぅ、見て、見て~。『曾根崎心中』に出てくる人魂のマネ~」
と、隠遁ライダーに一日一回、人魂物まねを披露しておる(←迷惑な奴)。

と、
文楽自体は、
いつもの通り楽しめたのじゃが、
今回の文楽鑑賞に当たっては、
チト驚愕と、感心で心が動かされたわい・・・・・・。

まず、
時系列で振り返ると、
23日 文楽第一部公演鑑賞
24日 新聞朝刊で、十九大夫氏による5000万円の使途不明金問題を知る
25日 朝、 自宅に有る限りの新聞全て(朝日新聞・産経新聞・日経新聞・毎日新聞・読売新聞)に十九大夫氏による使途不明金問題、及び、十九大夫氏の「文楽協会」からの解雇が掲載されているのを知る
     文楽第二部公演鑑賞

おそらく、十九大夫氏は、
24日で舞台をおりられたと思うので、
ヒヨコ船長一家は、
最後の一回前の舞台を、23日に拝見したんじゃ。

しかも、この日は、既にトラブルが「文楽協会」によって認知された後のはず。
このような状態で、
「どないな気持ちで舞台を勤めはったんか?」
と思えば、
ホンマに切なく苦しく、何とも言えん気持ちになってもうてのぅ~。

しかし、
この問題で「契約解除」「刑事告訴」っちゅう形を取り、
更に、
「(十九大夫氏にゃあ)浄瑠璃を語る資格がない」と、切って捨てた住大夫氏の姿勢にゃあ頭が下がったわい。

そもそも、文楽業界なんてのは、
構成員がそれほど多いとは思えん。
事実、現在大夫は総勢26人じゃそうな。
このように、人数が少ない上に、
師と弟子っちゅう関係で成り立っておるのじゃから、
内部の人間関係は、かなり濃密じゃと想像される。

住大夫氏と、十九大夫氏も、兄弟弟子のはずじゃし、
お二人とも、文楽のクライマックスシーンを語る事を許された、4人しかおらんっちゅう大夫の最高位の切り場語り。

親しく無いはずは無いよな~?

しかも、
十九大夫氏は、住大夫氏より年下とはいえ、70代後半。

そんな自分達に近しい大物をズバッと切って捨てる住大夫氏及び文楽協会って、
ホンマに潔いと思うんじゃ。

普通、小さな組織で人間関係が濃密になれば、
閉鎖的にもなるのが常。

それをそうせん、開かれたリベラルな組織にしておる事に、
ヒヨコ船長、グッと来た。

トツプに立つ人の意識が高ければ、
組織の意識も高うなるもんなんじゃな~。

こう言うては語弊が有るかもしれんが、
仲間同士で、都合の悪い事ぁ全て隠蔽しようとする、
一部のお役人や、一部の相撲協会、一部の政治家等々の方々には欠けておる姿勢じゃわい。

じゃが、こうした凛とした姿勢を貫く方々の心情を想像しても、
これ又、切なく泣けてくる~。

十九大夫氏が文楽協会から除名された、25日の千秋楽、
いつも通りイヤホンガイドを耳に文楽に見入っておったヒヨコ船長。

いつもなら、
切り場語りの大夫が登場すると、
「現在4人しか居ない、切り場語りの大夫の一人です」
っちゅう解説が、
「切り場語りの大夫の一人です」
っちゅう解説に変わっておって、
ホンマに寂しい気持ちになりましたわて・・・・・・。
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by hiyokosencho | 2007-11-26 23:47 | 観劇